2018年5月22日火曜日

12月4日情報公開請求とその結果

2017年12月4日に私達は市に対して、図書館を担当することになる職員は全て司書資格者とすることや、内3割は司書として長期経験を有する者とすること、館長等の責任者は開館後3年は転勤させないこと(オープンして軌道に乗ったら館長が他の館へ行ってしまうことがあると聞いたため)や、分類法は全て従来通りの日本十進分類法(全国の公立および学校図書館で採用されている分類法)で行うこと等の要望や、私達の疑問に詳しく答えること(ツタヤ分類法の説明など)を求める要望書を提出しました
同時に私達は12月4日付で、以下のことを求める情報公開請求を行いました。

1)選定委員人選の根拠と選定委員の個々の配点について
2)2社の提案内容についての一覧とヒヤリングの議事録について
3)選定の根拠について

議会中で無理かとは思いましたが、12月11日までに開示をお願いしますとしました。
その期待は外れましたが、議会最終日でもあった12月15日付で出された市(図書館)の回答は開示可否の回答の「45日間の延期」でした。新たな期限は一方的に平成30年2月1日となっていました。延長理由は「請求開示に係る公文書の内容が複雑で、短期間に開示の可否を決定するのが困難であるため」となっていました。
しかし45日も必要とするものなのでしょうか?
ある市議は、こんな長い延期は見たことがないとコメントしました。マスコミ関係者にも驚きを示した方もいました。

年が明けて2月1日に開示された内容を受け取りました。
写真は、2)の提案内容に対する開示ですが、全部黒塗りでした。こんな真っ黒な状態のものが97枚、分厚い束になっていました。
全ページ、項目だけを残して黒く消されていました。既に新聞記事に掲載されたようなイメージ画像や各フロアのレイアウト図面も全て黒塗りでした。(この黒塗りの束に対して私達の世話人は、規定に基づいて2千円以上を支払いました。)

市民を馬鹿にしていると思いませんか。
余りにも衝撃的だったので読売新聞が和歌山版に写真入りで掲載してくれました。2月3日付の紙版に載りました。
「ツタヤ図書館」提案内容黒塗り
 ネット版にも掲載されましたが今は読売サイトからは消えています。


開示できない理由は企業秘密に係るからでした。(厳密な表現ではありませんが)
1ページ目の和歌山市民会館の基本方針・理念が企業秘密なんでしょうか?

選定委員の2社に対するヒヤリングの議事録についても同様でした。
質問以外の回答と発言の多くが黒塗りでした。時には質問の内容さえわからないようになっていました。 発言者の名前も伏せられています。

なぜこのように中身が分からないほど消すのかと尋ねると市側の答えは、選定委員会の委員のように外部の方に入っていただく時は発言の内容が外部に漏れないことを保証している、そうでないと(立場等の配慮によって)その方が率直な意見を述べることができなくなる恐れがあるからだ、だから今回だけ表に出すということはできないのだ(漏らしたという前例を作ってしまうと信用されなくなるから)というものでした。だから、この質問を発したのはおそらくあの人であろうと推測されるような質問も伏せる必要がある、ということだったのです。これは市職員から対面で聞いたことですので、一字一句そのままではありません。
外部から依頼で引き受けた委員にも肩書はあり、氏名は公表されています。そこまで配慮や忖度が必要なものなのでしょうか?

ここで引き下がっては前に進めませんので私達は翌月、3月5日付不服申立てを行いました。それに対する回答はまだ出ておりません

 1)選定委員人選の根拠と選定委員の個々の配点について
については、選定委員の誰が何点を付けたのかは伏せてA~E氏の5名が各項目に対して
何点を与えたかは開示されました。
                 CCCへの採点
 

               TRCへの採点
  この採点を見比べるとD, E氏の 評価がCCC選定に大きく寄与したことが見て取れます。
3)選定の根拠について については後にこのような資料が出て来ました。



私達は他にも要望書の提出などを行って来ましたが、無回答もしくは紙一枚の回答になっています。しまいには、他のことは全部譲っても分類法だけは従来通りを守りたい、と要望を重ねて来ました。

3月27日付の図書館長名の回答によれば、

 まず、指定管理者の提案している図書の部員類については平成30年2月9日付で回答しましたように、皆さまが考えられているようなご心配はなく、このことは書面で説明しておりますので説明の場を設けることは考えておりません。

と書かれています。





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