2018年5月14日月曜日

4館目は岡山県高梁市立図書館

ツタヤ図書館の4つ目、岡山県高梁(たかはし)市の新図書館は2017年2月4日オープンしました。前からあった高梁市図書館が、JR備中高梁駅に隣接する複合施設内に新築移転して開館したものです。
高梁市の人口は2017年1月末時点で 31,861。

高梁市立図書館 (図書館サイト)
https://takahashi.city-library.jp/library/

 高梁市が市立図書館の駅付近への移転とCCCへの指定管理を決めた理由は市のウェブサイトに書かれています。

 駅前複合施設整備に向けたカルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)との基本合意締結について
岡山県高梁市 掲載日:2015年1月23日
 (高梁市ウェブサイト)
http://www.city.takahashi.okayama.jp/soshiki/59/ccckihongoi.html

 少子高齢化社会の中で人口減少や都市部への人口流出が進展していることも事実であり、これに歯止めをかけ本市の都市像である「住みたい」「住み続けたい」街の実現を目指していくため、子どもから高齢者まで全ての市民が、生涯を通じてそれぞれのライフスタイルに応じ充実した教育を受けられる環境の整備、そして人が集い、楽しみ、交流のできる空間を提供することで街に賑わいを創出させ活性化を図っていきたいと考えています。市ではこれらの構想を具現化していくため、平成25年度に策定した「高梁市都市グランドデザイン」に基づいて都市空間の整備と再編に取り組んでいるところですが、特にJR備中高梁駅周辺市街地の活性化を図るため、ここに学びの場である図書館と賑わい・交流の場となる民間商業施設等が一体となった複合施設を建設することといたしました。
 (強調は私。考え方は和歌山市と同じです)

岡山県高梁市とカルチュア・コンビニエンス・クラブの「備中高梁駅前複合施設」整備の実現に向けた連携合意について
CCCニュースリリース 2015/1/23
http://www.ccc.co.jp/news/2014/20140123_004690.html

高梁市新図書館の指定管理者決定 ツタヤ展開のCCC大阪本社に
山陽新聞, 2016/3/18

http://www.sanyonews.jp/article/317130/1/

新しい図書館はこんな図書館
広報たかはし 2015年12月号(高梁市)
(ここをクリックするとPDFが開きます)

そして2017年2月4日に開館しました。

365日、朝9時から夜9時まで使える高梁市図書館 2017年2月4日開館
CCCニュースリリース 2017/2/3
http://www.ccc.co.jp/news/2016/20160203_005188.html

こちら(下)の記事には館内の写真が多数あります。

話題沸騰! おしゃれ過ぎる高梁市図書館に行ってみた。  
日刊Webタウン情報おかやま Posted 2017.02.03

https://tjokayama.jp/trip/23284/

開館後の来場者数は増えています。駅近ということもあるのでしょうか。

高梁市図書館 来館者50万人を達成 目標上回るペース /岡山
毎日新聞2017年10月30日 地方版

https://mainichi.jp/articles/20171030/ddl/k33/040/345000c

高梁市図書館 開館1周年 来館者、目標超える66万人 /岡山
毎日新聞2018年2月14日 地方版

https://mainichi.jp/articles/20180214/ddl/k33/040/499000c

しかし一方では、

ツタヤ図書館、強引にCCCへ委託先決めた市教委委員長が新館長就任か…
再び天下り人事疑惑
文=日向咲嗣/ジャーナリスト
Business Journal  2016.11.17

http://biz-journal.jp/2016/11/post_17202.html

 新聞報道等で、新図書館の館長として名前が挙がったのは、高梁市教育委員会の委員長だった藤井勇氏だ。教育委員としての任期は、2013年11月16日~17年11月15日までとなっていたが、任期を1年以上残して今年9月30日付で退任していた。
 さらに取材してみると、10年3月に同市内の小学校校長を定年退職した後は長年、地元教育界で活躍されていて、「10月1日からCCC社員として入社したと聞いています」(市議会関係者)とのこと。

(中略 全文は上記のリンクにて読めます)
 この点について高梁市社会教育課の担当者は、「教育委員会としては退職者の再就職にはとやかくいう立場にはない」と説明する。
 また、ある市議会関係者も、この人事について肯定的に話す。
「高梁市の場合、指定管理者を公募していないんです。基本合意を交わしてから、そのままきていますから、(市教委は)事業者選定にもかかわっていません。すでに教育委員を退任されているようですから、私は特に問題だとは思いません」


利用者にとってもっと重要なのはこちらでしょう。

ツタヤ図書館、利用者にTポイント付与&会員情報をCCCへ送信が発覚…市議会に波紋
文=日向咲嗣/ジャーナリスト、

協力=山岸純/弁護士法人ALG&Associates執行役員・弁護士
Business Journal  2017.03.30

http://biz-journal.jp/2017/03/post_18505.html

 CCCが、市の委託を受けて同館の指定管理者となったにもかかわらず、市議会の承諾なしにTポイント制度を導入していた。この事件は、高梁市議会関係者たちにも少なからぬ衝撃を与えた。
(中略 全文は上記のリンクにて読めます)
 このような経緯から、市議会関係者の多くは「利用者の希望によって、Tカードも使えるが、ポイント付与はしないため個人情報の問題は起きない」と受け止めていた。
 それにもかかわらず、実際に新図書館がオープンすると、「Tカードで自動貸出機を利用した場合に限り、Tポイントが1日1回3ポイント付与される」ことになっていた。これについて、市議会関係者は“騙し討ち”だと憤る。


 Tカードを図書利用カードとして提示したときに、どんな情報が送信されるのだろうか。その点をまとめたのが下の図である。
http://biz-journal.jp/2017/03/post_18505_2.html で表示されます)


 利用者に付与されるポイントは、もちろん市がCCCに払う指定管理料から出る。つまりは税金だ。高梁市がCCCに依頼しているのは図書館運営であって、それとはまったく関係ない私企業のポイント事業への支出は、理由のない利益供与にあたるので即刻やめるべきだと主張する図書館関係者もいる。

ツタヤ図書館、市が否定した利用者へのTポイント付与を実施…
税金でCCCへの利益供与に該当か
文=日向咲嗣/ジャーナリスト
Business Journal  2017.04.17

http://biz-journal.jp/2017/04/post_18728.html

 ポイントを付与される市民が利益を享受していることは確かだが、その出所はどこかとたどっていくと、自治体がCCCに支払う指定管理料であることに気づく。当然、指定管理料の財源は市民の税金だ。つまり、市民に付与されたポイントは、元をたどれば自分の懐といえる。
 一方で、CCCサイドはどうなるだろうか。指定管理料からTポイント分を、Tポイントシステムを運営している自社の関連会社、TPJに払っている。1円の自腹も切っていないので、まったく損はない。


 この問題よりは先のTカードで自動貸出機を利用した時に「Tカード番号」「利用登録の有無」「利用日時」「ポイント数」が会員の個人情報を保有しているTポイントジャパンに送信されることの方が重要に思われます。記事の中で山岸純弁護士がこう述べられています。

  また、そもそものTカード」の目的は、『お買い物の際にその情報(どんなタイプの人がどんなお買い物をするか)を集めてビッグデータとして利用する』ことなので、肝心の『貸出履歴(どんな人が、どんな本を借りているかという情報)』が提供されない以上、本来のTカードの目的を達成していない状態です。
 では、なぜCCCがポイントを付けようという動機を持ったかですが、要するにTカードを図書館カードとして登録・利用してもらい、それをもってTカードの普及枚数を稼ぐための『広告戦略』または『おまけ戦略』なのでしょう。

(中略 全文は下記のリンクにて読めます)
 少なくともCCC側は、最終的には『貸出履歴(どんな人が、どんな本を借りているかという情報)』が欲しい、と考えていることは間違いないでしょうから、ここら辺がなし崩しにならないように監視していかなればならないと思います」ニュースサイトで読む: http://biz-journal.jp/2017/03/post_18505_3.html

なぜならCCCはこういうことを行っている企業なのです。


Tカード6500万人のデータを開放、CCCが新事業のアイデアを募集
アワードテクノロジー 2018/1/23 (TUE) 11:30
角田 貴広

https://www.wwdjapan.com/542955

CCCが仕掛ける5,200万人のビッグデータを活用したマーケティング戦略
WRITER : 楠富 智太
2015.02.16

https://abejainc.com/o2o/leading-edge-technology/bigdata/post-8128/

Tポイントの会員データ分析から企業は何を知るのか
柴田克己 2012年06月11日 16時43分

https://japan.zdnet.com/article/35018019/

ポイントをためることに熱心な人は若者や女性に多いのではないでしょうか。



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