2018年12月23日日曜日

新図書館のシステム費用の内訳を視聴する

昨日書いた通り、CCCが指定管理となる新図書館のシステム導入費用が12月の定例市議会で審議された補正予算の中で成立しました。
このシステムに関する予算の内訳資料は無かったのかと議会傍聴に行った仲間に尋ねたのですが、傍聴者に配布された資料の中には無かったそうです。
市議会のインターネット中継・録画で視聴すると
http://smart.discussvision.net/smart/tenant/wakayama/WebView/
議会中に坂下館長が読み上げた数字を聴くことができますが、聴き取りにくいそうです。
端数に誤りがあるかもしれないので数値を丸めると、

新図書館システム導入費用 12月補正 総額3億532万5000円

基本機能部分 約 1億9008万円   
現行費用   約 1億5000万円
差額     約   4000万円
追加機能部分   1億1000万円   
①と②の合計が新図書館のシステム用予算です。

それにしても現行の費用さえシステムの維持費用にしては高いと思いませんか。
それをさらに上回るのなら、市民にとっては図書館を指定管理にしてもトータルコストは
下がるどころか逆に上がるということになりませんか。
今のままの方が安かった。


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2018年12月22日土曜日

システム整備費用に3億円を追加支出

このブログを執筆している私の多忙により(怠慢と言われても致し方ありませんが)
数か月に及ぶブランクが生じてしまいました。
この期間に生じた事およびニュースをいくつか記載して行きたいと思います。

まず直近のニュースになりますが、和歌山市の12月定例市議会が昨日閉会しました。
図書館に関わることとしては、新図書館(2019年秋にCCC指定管理になります) に導入するシステム整備費用(ツタヤ分類やTカードによる貸出しを可能にするためのシステム構築および図書館のウェブサイト作成に関わる予算)5年間で総額3億円にものぼる追加の支出が提出されました。
日本維新の会の所属議員、林隆一氏がこれに対して質問と異議を述べられました。
本会議での補正予算案の採決時には同、林隆一議員共産党の森下佐知子議員反対を
表明されると事前に伺いました。

昨日夕方7時前のNHKラジオのニュースにて補正予算案成立のことが流れました。
NHKサイトより全文をコピーします。
 

和歌山市議会補正予算案可決閉会
NHKニュース 和歌山
20181221日 1729

和歌山市の12月定例市議会は21日、最終日を迎え、ことし9月の台風で被害を受けた市営住宅や学校などの施設の修繕費用などを盛り込んだ補正予算案を可決して閉会しました

和歌山市の12月定例市議会は21日、本会議が開かれ、一般会計の総額でおよそ9億5000万円の補正予算案の採決が行われました。
補正予算案は、ことし9月の台風で被害を受けた市営住宅や漁港、それに小中学校の施設の復旧や修繕のための費用などでおよそ3億8500万円。
今年度着工する予定の新しい市民会館の整備工事費としておよそ5億円。
さらにレンタル事業大手「TSUTAYA」の運営会社が指定管理者になる新しい市民図書館に関連して、新しい本の貸し出しシステムを整備するためのおよそ3億円の予算措置などが盛り込まれていました。
採決の結果、補正予算案は賛成多数で可決されました。
このほか14の議案も可決・同意され、12月定例市議会は閉会しました。




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2018年8月1日水曜日

和歌山市長選挙の結果について

(左より、 応援に駆け付けた山本太郎氏、島久美子候補、福島瑞穂氏、宮本たけし氏)

7月22日告示の和歌山市長選挙の投票が7月29日に行われ、現職の再選が決定しました。投票結果は以下の通りです。

開票結果 

 無所属 (現職)    尾花 まさひろ   68,081 票
 無所属 (新人)    島 くみこ     28,145 票

   当日有権者数  309,958 人 
   投票者数    97,821 人
   投票率       31.56 

両者とも無所属となっていますが、現職の尾花正啓氏には自民・公明・国民民主の推薦があり、連合労組の応援もありました。
かたや元NPO法人理事長の新人・島久美子氏は共産・社民・新社会党の推薦と自由党および市民連合わかやまの応援を受けました。

投票率は、31・56%で、過去最低だった前回を0・72ポイント上回りました。

私達は、中心市街地の活性化を掲げ図書館の新駅ビルへの移転とツタヤへの指定管理化を進めた現職市長よりも、ツタヤ図書館への懸念に真摯に耳を傾け、当選したら事情をよく調べますと述べられた島久美子さんを応援していましたが、組織票の壁は破れませんでした。選挙自体の争点はカジノ誘致の是非でしたが、カジノには反対ですと明言した島氏に対して尾花氏はカジノについては前面には出しませんでした。
4年前よりも若干投票率が良かったのはカジノのせいかもしれませんが、それでも投票率が3割前後でしかないのは民主主義の形骸化を感じます。
このチャンスをつかみたいと候補者とともに街頭宣伝に立ち、道行く人にビラをまき、家屋にポスティングし、知人にも勧め、宣伝カーのマイクも握り、ボランティアで選挙戦に協力しましたが、政治に無関心な人々があまりにも多いと感じました。特に40代から下の層に手ごたえがありませんでした。

とにかく、これで市長選でツタヤに「待った」がかけられるかもしれないという 私達の望みは絶たれました。

情報開示請求に対して黒塗りの回答しか出さなかった市側の弁明書に対して、抗議の反論書を作成する予定です。





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#図書館流通センター #公文書黒塗り #情報公開請求 #和歌山市長選



2018年7月5日木曜日

もう一度、採点について

まだ書き尽くしたとは言えませんが、だんだんと目新しいことは無くなって来ました。
和歌山市はCCCと基本協定書を交わしてしまいましたので、2019年秋の開館に向けて実施ベースの設計(システム面も含め)が進んでいるところだと思われます。

昨年11月の指定管理者選考委員会の採点のことは以前(情報公開請求によって得た)採点内訳表の写真を掲載しましたが、詳しいことは書きませんでしたので、再度取り上げたいと思います。

選定委員は5名でした。
開示結果は氏名を伏せてA氏、B氏、C氏、D氏、E氏、となっています。


これをよく見比べると、株式会社図書館流通センター(TRC)に対して
A氏は245点
B氏は242点
C氏は256点
D氏 は189点
E氏は225点
を付けています。

一方カルチュア・コンビニエンス・クラブに対しては、
A氏は243点
B氏は230点
C氏は266点
D氏 は265点
E氏は245点
を付けています。
A氏、B氏は僅差とはいえTRCの方を高めに評価しています。C氏はCCCを10点高く評価していますが、A~C氏の点数を足すとTRCの方が少し高い結果になります。

しかしD氏はCCCをTRCよりも76点も高く付けています。E氏もCCCを20点高く評価しています。
となると誰がD氏で誰がE氏なのか知りたくなるのは当然ではありませんか?

1番目の「和歌山市民図書館運営の基本方針・理念」という採点項目(満点は30)でA,B,C氏のそれぞれ24点に対してD氏は12点と極端に低い評価をTRCに下しました。E氏は18点でした。
CCCに対してはAから順に24、18、30、30、24となっています。D氏の評価はTRCへの倍以上で満点の30点です。
 (残念ながら両社がそれぞれどのような基本方針や理念を提案したのかは、情報開示を却下されたので比べることはできません。このような情報が市民から隠されることは適正なのでしょうか?

 2番目の「和歌山市民図書館の運営・経営に関する取り組み」(満点は80)への採点は、A,B,C氏がそれぞれ72、69、75点。それに対してD氏は54点E氏は58点と、これもTRCに対して辛い点数を付けています。しかしCCCへも65、56、70、65、57なので、さほど目立ちません。

 3番目の「空間イメージの提案」(満点は30)ではTRCが24、18、24、12、24点、CCCが24、24、30、30、30と圧倒的にCCCが高評価になっています。空間イメージなのですから図書館の運営方法や人員配置ではなく床面レイアウトやその利用方法オシャレ度などが主な内容でしょう。

 4項目目の「自主事業実施に関する取り組み」(満点は40)、これは市の要望である「にぎわい創出」に関わる事業者の主体的な取り組みを言うものだと思われます。TRCは各種イベントにスペースを有料貸しすることを考えていると貧弱な内容でしたので、26、32、34、12、26という点数でした。
かたやCCCは既存の他館(武雄市だったか?)で年間日数の3分の2ぐらいをイベントで埋めている(そのイベントは読書とは全く関連のないものが数多く含まれますが)実績とそのノウハウを和歌山でも活用できることを訴え、A~E氏の採点は 30、32、36、40、34でした。

D氏というのはずいぶんとハッキリした人ですね。

 最後の「提案価格の評価」(満点は100)は入札価格の評価です。安い方が市としては特になりますから安いほど有利です。これはTRCは全員99点、CCCは全員100点で一致しました。わずか1点差
それもそのはずか、2社の提案価格は 4年半の運営期間全体で
TRCが 3億3699万6千円
CCCが 3億3375万円
で、その差はたったの4万6千円!
自治体設定の上限額3億3700万円と比べると、両社ともほとんど値下げ努力していないのですね。上限額から4千円下げただけ、というTRCの価格設定は入札を「下りた」も同然。匿名の手紙が信憑性を持って響いて来ますよね。あの手紙を信じるなら、突然話を振って来られて準備も何もして無いし、万一取ってしまったら大変だから、ということでこの価格と考えれられます。
実際にA氏とB氏は総合点でTRCをより高く評価しましたし、これでTRCの入札額があと10万円安かったらどうでしょう。TRCに決まっていたかもしれません。
4年半の内の10万円です。取りたかったらどうにでもなる額です。
CCCも満額から5万円しか値引きはしませんでした下調べで和歌山にどっぷり一年漬かっていたので取り逃がしたら困るでしょうに。

選定委員は5名でした。
委員長は 和歌山信愛短期大学名誉教授
副委員長は 和歌山社会経済研究所研究員
委員 和歌山県人権啓発センター登録講師
   和歌山市産業まちづくり局長
   現図書館長

A~E氏の採点結果表を開示して来た時にこの5名の順番をシャッフルしたでしょうか?
私達はその可能性は低いのではないかと見ています。

スポーツ競技の採点の時に最高点と最低点をカットして残りの人の採点で評価するというやり方があります。通常はあまりに極端な採点は疑われます
CCCをTRCよりも76点も高く付けていたのはD氏でした。TRCを一番低く評価したのもD氏でした。
そういう上下をカットする配慮もなく決定しているので、私達は選定委員が選ばれた根拠(理由)や議事内容を知りたいと思いましたが、既に書いた理由(個人情報の保護や企業の著作権の保護という言い訳へのすり替え)によって拒まれました。


<参考記事>

「黒塗り」資料に隠された重大な疑惑…和歌山市“ツタヤ図書館”は官製談合の産物なのか?
週プレニュース 2018年02月06日

https://wpb.shueisha.co.jp/news/society/2018/02/06/99223/

全国で波紋を呼ぶ“ツタヤ図書館”が和歌山でも異例の選定!「まるでゴミ処理場の建設みたい」?
週プレニュース 2017年12月28日

https://wpb.shueisha.co.jp/news/society/2017/12/28/97255/

内部文書を徹底検証ーー疑惑の“ツタヤ図書館“が新たに選定された和歌山でも裏で画策…?
週プレニュース 2017年12月29日

https://wpb.shueisha.co.jp/news/society/2017/12/29/97256/

議会にCCCの営業マン? 各地で炎上する“ツタヤ図書館”…和歌山市でも補助金注ぎ込み中身カラッポ!?
週プレニュース 2017年12月30日

https://wpb.shueisha.co.jp/news/society/2017/12/30/97257/



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2018年6月27日水曜日

内部告発? 匿名の手紙

前回、なぜ市はCCCに随意契約をせず、わざわざ競争入札を実施したのでしょうか? という疑問を突きつけて終わったのですが、後になって「そうだ、あれがあった」と思い出しました。
実は2か月前の4月半ば過ぎに匿名の手紙が届いたのです。
消印は4月18日の8時から12時の間、場所は和歌山中央郵便局になっていました。
少なくとも和歌山市中心部で誰かが投函したようです。
何の変哲もない縦長の無地の封筒にワープロで宛名が印刷されており、中に入っていたのはワープロで打った紙が一枚だけでした。

いかにも怪しげなので、この手紙の扱いには私達も受け取った人もとまどいました。内部告発のようにも見えます。でも、これぐらいのことはネット検索を丹念にやった人ならば多少の推測や創作を含めれば書けます。いたずらかもしれません。ほら、ひっかかったと笑うつもりかもしれません。

その書き方も問題でした。少しでも告発したい気持ちがあるのなら、もう少し丁寧な詳しい書き方ができなかったのでしょうかと、がっかりしました。句読点の点やマルも打っていないような、どちらかと言えばメモですね。文章の個性を極力消そうとしたのでしょうか。書いた人の身分も公務員なのか、関係した業者の人なのかわかりません。少しぐらい匂わせてくれたら良かったのにと思います。
これを突きつけて市や教育委員会や市議会に迫っても談合の証明になるとは思えませんし、こんなものが信用できるのかという水掛け論になってしまうでしょう。地元新聞に書いてもらえるような精度の情報でもありません。
  (以下全文です。漢字、句読点そのまま)

和歌山市図書館 指定業者疑惑について

 15年まで、市はTRCに業務を委託する予定であった。
17年駅前開発を行う設計業者を市で業者選定を実施し株式会社アール・アイ・エーが選んだ
駅前再開発の設計は株式会社アール・アイ・エーが設計した
17年5月基本計画発表後 市 アール・アイ・エー CCCが密かに設計打ち合わせやり、CCCありきでことが進んでいた
やりとりが特定されないよう、電話でやりとりし進めていた
そのままCCCで業者を決定しようとしたが理由付けと議会説明が必要であることが判明したため急遽公募を行うこととなり、1カ月の短期間で業者選定をおこなった
TRCは16年以降市から連絡もなく、急遽応募してくれと要望されたため準備が整わずまた他物件もCCCにとられていたためやる気のない提案となった
議会での追求をさけるためあえて公募決定機関を議会開催中に設定し、議員からの質疑を避けまた市長のきもいりである図書館移転をスケジュールとおりに進めるため、強引な手法がとられた。
 
しかし私達の仲間は、これを読んでいくつかのことが腑に落ちたと言いました。
「やりとりが特定されないよう、電話でやりとりし進めていた」
理由付けと議会説明が必要であることが判明したため急遽公募を行うこととなり」「TRCは16年以降市から連絡もなく、急遽応募してくれと要望されたため準備が整わずまた他物件もCCCにとられていたためやる気のない提案となった」 
「あえて公募決定機関を議会開催中に設定し、議員からの質疑を避け


この手紙は一カ月後に、ツタヤ図書館を追及されているフリージャーナリストの日向咲嗣氏によって週プレニュース(下記にリンクを掲載)に掲載されました。さらなる情報提供を呼び掛けるために掲載したいと希望されたからです。

もしこの手紙の筆者が、談合を告発せずにいられない思いに燃えて、自分の身分を知られたくない思いと闘いながら手紙を投函したのであれば、その後の動きを息を詰めるようにして待っていたはずです。
やはり書き足りなかったのか、と続報が来ることを私達も待っていたのです。
残念ながら 次なる情報は来ませんでした。もし書かれたことが本当であるならば、もっと詳しい情報を待っています。週刊プレイボーイの日向咲嗣氏あてでも結構ですし、前回と同じ所でも、あるいは toshokan.wakayama@ gmail.com でも結構です。


和歌山市・ツタヤ図書館誘致で関係者に出回る“怪文書”の中身ーー談合疑惑はさらにブラック化?週プレニュース
取材・文/日向咲嗣
2018年5月24日(木)
 http://wpb.shueisha.co.jp/2018/05/24/104872/




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2018年6月22日金曜日

和歌山市主催シンポジウムでの一言

先月5月23日(水)の午後3時から5時半まで、和歌山市と南海電気鉄道株式会社が主催の、和歌山市駅周辺まちづくりシンポジウムが開催されました。
月初に配布される市報に掲載されました。
 
平日の午後という勤労者が参加しにくい曜日・時間帯でしたが、どんな内容なのかと行ってみると、朝からの止まない雨にもかかわらず、椅子のみ配置で最大300名収容の市民ホールがほぼ一杯になっていました。通常こういうところには来ない勤労世代のワイシャツの方が多かったので動員されて来た人が大半と思われます。主催者発表は250名でした。

和歌山市駅周辺まちづくりシンポジウムに市民ら250人 
駅ビル、広場、図書館の未来考える
2018年05月24日 和歌山経済新聞

https://wakayama.keizai.biz/headline/1117/

 和歌山市民会館(和歌山市伝法橋南ノ丁)で5月23日、「和歌山市駅周辺まちづくりシンポジウム」が開催された。主催は和歌山市と南海電気鉄道。
 2020年の完成を目指し現在再開発が進んでいる同駅周辺。駅ビルの建て替えのほか、市民図書館の移転や駅前広場の整備など、さまざまな事業が進められている。
 この日のシンポジウムには和歌山市民を中心に約250人が参加。尾花正啓和歌山市長は冒頭で「和歌山市駅は交通の結節点であるとともに、和歌山の玄関口。市駅周辺では『孫市の会』などまちづくり活動や社会実験『グリーングリーンプロジェクト』など、地域の人が市駅をなんとかしようと取り組んでいてうれしく思う。市駅周辺のまちづくりが和歌山の未来へのまちづくりになれば」とあいさつした。

(中略)
 後半のパネルディスカッションでは、松本さんがコーディネーターを務め、市民図書館指定管理者の「カルチュア・コンビニエンス・クラブCCCデザイン部 公共サービス企画カンパニー」社長の高橋聡さん、和歌山市駅前広場受注者デザイン監修担当の東京大学生産技術研究所の准教授・川添善行さん、都市再生推進法人「宿坊クリエイティブ」社長の武内淳さん、南海電気鉄道ビル事業部長の橋本佳純さん、和歌山市都市計画部長の西本幸示さんが登壇。「和歌山市のまちづくりや社会課題の解決」「豊富な資源をどう使い切るか」「新しい市駅の活用」の3つのテーマでディスカッションした。

 髙橋さんは「図書館は学びに参加する人たちが集まれるプラットホーム。30万人以上いる都市では、いろいろな道の達人や詳しい人がいる。人や団体を紹介する『レファレルサービス』も提供していきたい」と話す。

(以下略)

このシンポジウムで第二部のパネルディスカッションに登壇されたCCCデザイン部公共サービス企画カンパニーの髙橋聡社長は、自己紹介と挨拶を兼ねた言葉の中で、
「和歌山市にどっぷり浸かり始めて約一年になります」と笑顔で発言されました。

地元の聴衆へのサービス精神からついポロッと出てしまったのでしょうけれども、
和歌山市民図書館が指定管理制に移行することを市議会にかけて条例化したのが昨年6月でした。それまで指定管理のことは、前年度の図書館利用者アンケートや図書館ワークショップでも、全く可能性をほのめかされていませんでした。
指定管理者の公募が行なわれて競争入札の結果CCCに決定したのは昨年の11月でした。
それなのに昨年の5月頃には髙橋社長は一年に渡って和歌山市に足繁く通ったと言うのです。
代官山の蔦屋書店以来、CCCと固く結びついている株式会社ア-ル・アイ・エー南海電鉄和歌山市駅ビルの設計を請け負っているのですから驚くことはないのかもしれませんが、なぜ市はCCCに随意契約をせず、わざわざ競争入札を実施したのでしょうか

2015年末には建築士らが市民団体「みんなでつくろう未来の図書館」を発足させ、翌2月に「準備室」と名付けたワークショップを始めた、とあるのです。その建築士らとは誰なのか。
一般公募の前にかなり準備は進んでいたとしか見えませんが。

 未来の市民図書館考えよう 建築士ら有志が「準備室」 母親グループはアンケート
  ニュース和歌山2016年2月13日号

  http://www.nwn.jp/news/16021301_library/

 和歌山市民図書館の基本計画策定をワークショップ面で支援
 Posted 2016年5月1日    
 アカデミック・リソース・ガイド株式会社

  http://arg-corp.jp/2016/05/01/wakayama-2/

このシンポジウムでは会場からの質問は一切受けませんでした。プログラムを消化すると粛々と閉会して終わりました。



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