2019年10月21日月曜日

阪南市在住の男性が和歌山市を提訴

私事等にとりまぎれておりますうちに、すっかり更新が遅れてしまいましたが、
今月になって大きな動きがあったので、記録のために上げておきます。
(ニュースになった翌日のうちに上げるべきだったと思いますが。)

10月7日の夕方6時50分頃からのNHKラジオの地域(和歌山)のニュースに、
このような内容が流れました。(テキストの元データは当日保存のもの)


市の情報公開に不服で提訴
NHKニュース1007日 1643



和歌山市の市民図書館の移転計画や指定管理者の選定の経緯について、情報がほとんど公開されなかったとして、大阪・阪南市の男性が和歌山市に対し、10万円の賠償を求める訴えを起こしました。
訴えを起こしたのは、和歌山市にある会社の役員で、大阪・阪南市に住む45歳の男性です。
和歌山市では、老朽化している市民図書館を南海電鉄、和歌山市駅前の再開発にあわせて駅の近くに移転させる計画で、すでに建設が進んでいます。
男性によりますと、ことし4月、移転計画がどのように決まったのかや指定管理者の選定の経緯を詳しく知りたいとして、会議の議事録などを公開するよう請求しましたが、和歌山市は「公にすると率直な意見の交換や意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれがある」などとして、資料全体の6割余りを不開示としたほか、開示したものも大部分を黒く塗りつぶしていたということです。
このため男性は「市が開示義務に違反し、開示請求権を侵害していることは明らかだ」として、7日、和歌山市に対し、請求にかかった費用や慰謝料などあわせて10万円を支払うよう求める訴えを和歌山簡易裁判所に起こしました。
提訴のあとで記者会見した男性は「市の事業の情報は市民のものであるべきだ。和歌山市にはきちんと情報を開示してもらいたい」と話していました。
これに対して和歌山市都市再生課では「訴状が届いていないので内容を確認したうえで、今後、対応を検討したい」と話しています。


「公にすると率直な意見の交換や意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれが
ある」などとして、資料全体の6割余りを不開示としたほか、開示したものも大部分を
黒く塗りつぶしていた、というのは私達が体験したことそのものでもあります。


私見ですが
有識者として参考意見を言うために招かれた方々や会議に出席した市の職員が
匿名性を担保しなければ率直な意見が言えないとは、どういう事なのでしょうか。
また、そうした密室会議で行われる有識者のヒアリングは民主主義として正しい
手順なのでしょうか。そこではむしろ市民に対してよりも他のものへの忖度が
働くのではないでしょうか。
この提訴された方の言によれば他市では粛々と公開が原則であるようです。

ジャーナリストの日向咲嗣氏がご自身のブログに、この提訴された林幹也(よしなり)氏の記者会見動画を上げて下さっています。ここにリンクを貼られたユーチューブ動画を視聴し、非常に頼もしく感じました。同時に和歌山市の情報公開の在り方が、今回に限らず、全国と比べ非常に遅れていることを感じました。(以下にリンクを貼ります。)

林幹也氏の記者会見動画 


ビジネスジャーナル掲載の日向咲嗣氏の記事 2019年9月22日

ツタヤ図書館建設で談合疑惑、和歌山が入札偽装か…情報開示請求に“黒塗り”回答